前癌病変 〜癌の予備軍〜 

正常なものがある日突然、癌に変わるのか、ある段階を経て癌になっていくのかは未だ解明されていない。しかし、白板症(はくばんしょう)、紅斑症(こうはんしょう)、扁平苔癬(へんぺいたいせん)、乳頭腫(にゅうとうしゅ)といった前癌病変から癌になることは知られている。

ここでは、口腔の粘膜にできる扁平上皮癌の予備軍といわれる前癌病変について解説する。

口腔粘膜に見られる白色や赤色の病変・状態をいうが、他にも同じような見た目をした病変もあり、診断には病理組織検査が必要となる。診断の後の、定期検診そして状態の変化に応じた早急な処置が必要になるので、専門医にかかりたい。
扁平苔癬
鑑別しなくてはならないものには、口腔癌、カンジダ症、口内炎、梅毒性潰瘍、慢性剥離性歯肉炎などがある。

前癌病変が、癌になる確率は種々の報告があるが、白板症や扁平苔癬は概ね10人に1人の割合と思っていただければよい。紅斑症はそれよりも高い確率のような実感がある。原因は、たばこ、アルコールといった癌の原因と同じものが挙げられる。他には、金属アレルギーなども。しかし、はっきりとした原因は不明であり、その治療法も確立されてはいず、癌になったら癌治療をすることになる。

現在の癌治療では、初期癌の治癒率はほぼ100%に近づいており、癌になった時点での、的確な診断と治療が望まれる。癌治療については、「口腔がん」のページをご参照下さい。